ストレスチェックの現状と正しい使い方
会社でストレスチェックをやったことがありますか?
厚生労働省では57問の質問票を提示していますが、
会社によっては少しアレンジして実施されています。
そのストレスチェック…
どう使われているか知ってますか?
ストレスチェックとは
労働安全衛生法の改正により、2015年12月から、
従業員50人以上の事業所では、
事業者が労働者の心理的負荷を把握するために
ストレスチェックをすることが義務付けられました。
〈正式名称〉
職業性ストレス簡易調査票
the Brief Job of Stress Qestionnaire
と言います。
上記した通り、57問の質問票で、会社によってはアレンジされています。
大きく分けると
- ストレスの原因と考えられる因子
- ストレスによっておこる心身の反応
- ストレス反応に影響を与える他の因子
という3つの質問構成から成り立っています。
ストレスチェックが活用されていない現実
実はこのストレスチェック…
会社でストレスが多い部署がどこか明るみになったり
その原因がどんなものかということがわかるので
ラインケアや職場環境改善には、結構役に立っています。
しかし…個人の結果は…
当然と言えば当然ですが、本人にしか伝えられません。
また高ストレスと判定された人でも
医師の面談を勧奨されますが、面談は義務ではないんです。
実際、面談を希望する人はほとんどいません。
たいていの調査では1%以下。
社員さんになぜ希望しないのかを尋ねると
「メンタル的に問題があるから産業医面談を受ける」
ということを会社に大声で伝えているようなものだ!
とのこと。
まだまだメンタル不調に偏見はありますからね。
面談を希望したって、そのことは
実施者として登録された人にしかわからないし
結果の内容も医療職以外に公開されないけど…
たしかにそう思うよね…
というわけで、せっかく57問もの質問に答えても
個人へのフォローは紙面によるワンポイントアドバイス程度
「へぇ~」「ふ~ん」
とは思うものの、だからどうしたらいいか?
ということについてのフォローがほとんどなされていないんです。
もったいない!
ストレスチェックの結果の現実
全国労働衛生団体連合会が提示するデータに
高リスク者は全体の12.3%というものがあります。
高ストレスって結構ハードル高いのよ。
それに、限りなく高ストレスに近い人もたくさんいます。
でも実際は、上述したように野放しにされている状況。
やばいよ、やばいよ~
もう休職するかもよ~
って人に医師の面談を勧めても、ほとんど希望されない現実
本当は、ストエスチェックって
メンタル不調の未然防止が目的なんだけど…
メンタル不調の人にすら手が届いていない…
ストレスチェックのあり方自体が問われますね。
ストレスチェックを活用しよう!
ストレスチェックって厚生労働省が推奨するくらいだもの
高いお金をかけて、偉い人が研究して作られたものなの
本来なら、活用されてしかるべき指標
でも、これ、本当に活用しようとしたら
そんじょそこらの一般人は持てあましてしまう
だって、ストレスチェックの結果を分析し、
さらに医学的・心理学的知識をもって、
その人のストレスを解消・軽減する方法を見出し、
本人が習得できるようにフォローする必要があるから
でももし、それができたら、
信頼のおける指標から見出された自分のストレスの原因に
対応できる術を身に着けられるんだから
一生モノのタフメンタルを獲得できますよね。
まとめ
ストレスチェックは現実的に個人のメンタルフォローとして機能していない
しかし、その結果から必要なストレス対処法を見出し、タフメンタルを獲得する術を身に着けることができるようになる。
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