ちょっと待った!そこのあなた!復職、まだ早い!

保健室のおねえさんは、具合の悪い社員さんに
優しくしてあげるだけが仕事じゃありません(笑)

 

身体面・精神面の病気のために
長期間会社を休んだ(休職)社員さんの対応もします。

 

今回はその中でも復職判定面談というものについて
お話ししたいと思います。

 

復職判定面談とは

 

主治医の先生に
「元気になったし、会社に戻っていいよ~」
と言われて、会社に診断書を提出すると
会社では復職判定面談
(会議という会社もあります)が行われます。

 

その面談には、産業医のほか
保健師・人事・上司が参加することがあります。

 

そこで、体調の確認をし
実際の業務ができるかを検討します。

 

もちろん
すんなり復職できる方もいらっしゃいますが

 

上司の方へ仕事について配慮をお願いしたり
残業禁止など条件(就業制限)付きの
復職としたりすることがあります。

 

時に病気によっては配置転換の必要性を
人事にお伝えすることだってあります。

 

主治医が体調について
「元気になったよ!会社行っていいよ!」
といっても、復職後すぐに体調を崩してしまっては
もともこもありません。

 

実際に業務ができるか判断したり
復職後困らないように配慮するための面談
復職判定面談なのです。

 

メンタル不調からの復職面談

 

何がきっかけでメンタル不調になったのか?
現在の状態、主治医からの指示などによって
対応は大きく変わります。

 

きっかけがはっきりしている
適応障害などの場合は
休職前の部署や仕事から離れられるよう配慮します。

 

もちろん、また同じような状況が起きた時に
メンタル不調にならないよう
カウンセリングを受けていただいたり
ストレス対処ができるようフォローは致しますけどね。

 

でもうつなどの場合
新しい人間関係の構築や仕事を覚えることに
エネルギーを費やすことは
メンタル不調を増長してしまう恐れがあるので
原則、元の職場に戻ります。

 

これらは医学的根拠から導かれた対応です。

 

もちろん、ご本人や会社の状況から
総合判断として個々に合わせた配慮を行います。

 

産業医からの意見は、絶対ではありませんが
会社はその意見を重要視され
可能な限りで産業医の指示を遂行してくれます。

 

産業医の意見を無視して
会社の都合だけを押し付け仕事をさせて

 

社員さんが再びメンタル不調になったり
退職や自殺などにつなった場合

 

会社側も訴えられるリスクが高まるため
会社側もそうそう
産業医の意見を無視はできませんしね。

 

保健師の私は、産業医面談に同席することで
社員さんの状態を把握したり
復職後のフォローに必要な情報を収集します

 

そして実際に復職後、定期的に面談したり
相談があったときに相談に乗ったりします。

 

復職への道はまっすぐとは限らない

 

復職訓練(通勤訓練)を行ったり
主治医に意見書を送り、業務上の配慮について
詳細な意見を伺ったりと

 

主治医が復職していいよと言ったら
すぐに復職できるわけではありません

 

これについては後日、改めてお話ししたいと思います。

 

○○がある人の復職、待った!

 

主治医もOK
会社側との調整もOK

 

でも、本人の状態が…

 

という場合が、じつは結構多いんです。

 

どんな状態か?というと…

「焦り」がある場合

 

うつになる人は真面目で責任感が強い人が多いって
聞いたことがありませんか?

 

そう、だから、
みんなに迷惑をかけている
早く復帰しなきゃ
これ以上休むと自分の評価が下がる

 

そんな風に考えて
早く復職しようと思うんです。

 

通常、主治医もそこらへんを加味して
復職許可を出しますが

 

中には
患者さんが復職したいと言っているからと
復職許可を出してしまう場合があるんです。

 

だから、私達医療職は
社員さんの「焦り」を察知すると

 

復職に慎重になります。

 

焦りは禁物です!

 

私達がどこを見て焦りを察知するか
どんな状態になっている人が
復職がスムーズにいきやすいかは

 

今後行っていく講座やセッション、メルマガ等で
詳しくお話ししていきますね。

 

まとめ

 

復職時には復職判定面談が行われ、産業医による仕事や職場との調整が行われる。
「焦り」がある場合は、復職は少し早い。

 

 

 ▼ランキング参加中。ポチっとお願いします。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ストレスマネジメントへ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コラム

前の記事

ストレスと味覚異常
コラム

次の記事

私の休職体験