メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!Part2

さて、前回
「昭和」気質上司の生態と苦悩
についてお伝えしました。
まだ読んでいない方はこちらから▼
今回からは実際に、上司の方が具体的に
どのようなお悩みを持っているか?
についてお伝えしてまいります。
具体的な上司の悩み
問題解決のために上司の方が
私たち医療職に相談に来ることは珍しくありません
今までたくさんのご質問をいただきましたが
今回は4つとりあげます。
①復職後、どのくらい仕事を与えればいいかわからない
②いつまで様子を見ればいいのかわからない
③自分のせいで再びメンタル不調になられるのがイヤだ
④残業なし・楽な仕事を与えることで部署内で不公平感が発生し、
部署全体のモチベーションが下がったり統制が取れなくならないか?
というご質問です。
ひとつひとつ丁寧に解説していきたいと思います
今回は「①復職後、どのくらい仕事を与えればいいかわからない」
について取り上げていこうと思います。
結論から言えば
復職者の状態・仕事の性質・社風などによります。
でも、この答えでは何も解決できませんね(汗
復職後の仕事への思いのすれ違い
これから具体的にどのようなことをしたらよいかお話ししていきます
でもその前にまず、復職者がよくおちいる状況について説明していきましょう
復職した方に急に負荷の大きい仕事を与える会社はほとんどありません
むしろ、責任の少ない、突然休まれてもどうにかなる仕事
つまり復職者の能力を活かせない仕事を与えます
マネジメントする側としては当然の対応でしょう
しかし、復職した方の多くは
最初はそれで仕方がないと思っていても
徐々に「自分は必要とされていない」と感じるようになります。
上司からしたら
「おいおい、休んで楽な仕事させてもらって文句か?
お前はいつまた休むかわからないからまだ仕事わたせないんだよ!」
という思いがあります
これが復職後の仕事への思いのすれ違いです
でもこれって会社のためにならないって分かりますか?
メンタル不調者はその思いから
ネガティブ思考になり
再びメンタル不調をきたすこともありますし
会社側も楽な仕事を与えてばかりでは
その人の能力を活かせず
給与に見合う働きをしてもらえません
ではなぜこのようなすれ違いが起きるのでしょうか?
復職後の仕事のすれ違いの原因
それは「コミュニケーション不足」が原因です。
復職者も組織の一員であり
能力を発揮して仕事をする義務があります
- 上司が忙しそうだから
- きっとわかってもらえないだろうから
- あの人が苦手だから
そんな理由で、上司に自分の状態を報告していません
メンタル不調の対応に慣れた上司なんて稀です
自分の状態を上司に報告もしないで
「自分に見合った仕事が与えられない」
「自分は必要のない人間だと」
と思うのは横暴だとおもいます
反対に上司ですが
- 再度休職されたら困る
- 扱い方がわからない
- 面倒くさい
といった理由で楽な仕事を与え続けたり
復職者との面談をしていなかったりします
先も述べたように
それでは復職者の能力を活かせていません
会社にとって損失をもたらしていることになります
だからコミュニケーションが必要となってくるんです
復職後の仕事のすれ違いの修正の仕方
産業医や保健師のいる会社では
復職者の仕事の調整のズレについては
気が付きやすく、介入も早いです
なぜなら、復職後のフォロー面談で
復職者の方に仕事の状況をおたずねし
その思いを伺うからです
でも産業医や保健師のいない会社では
フォロー面談が人事対応であることが多く
復職者も仕事への思いを
言いづらいことがあります
しかしここで考えてほしいのは
「いいづらい」から言わなくていい
ということではないということ
復職し、組織の一員として働いていくためには
体調と合わせて仕事についての感覚を伝えていかなければなりません
上司も扱いがわからないからと言って
復職後の面談を人事任せにするのではなく
復職者・人事そして自分(上司)の3者での面談
もしくは復職者との2者面談をセッティングしていく必要があります
両者の歩み寄り、努力が必要ですね。
上司の質問②~④については
以下の記事をご参照ください▼
まとめ
復職後、どのくらい仕事を与えればいいかわからないのは「コミュニケーション不足」が原因。
上司は復職者との面談をセッティングし、復職者は上司に、体調と仕事への感覚について報告し、仕事の調整をしていく必要がある。
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