メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!Part3

「メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!」
もとうとう最終回

 

前回に引き続き
上司の方が具体的に悩んでいることについて取りあげていきます

 

すでに4つのうち一つ目はお伝えしました。

 

今回は2つ目以降の3つのお悩み(②~④)
についてお話ししていきます。

 

メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!
Part1/Part2をまだ読んでいない方はこちらから▼

メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!Part1

メンタル不調!休職!復職!上司だって悩んでる!Part2

 

今回取り扱うのは②~④

②いつまで様子を見ればいいのかわからない
③自分のせいで再びメンタル不調になられるのがイヤだ
④残業なし・楽な仕事を与えることで部署内で不公平感が発生し
部署全体のモチベーションが下がったり統制が取れなくならないか?

 

についてです。

 

いつまで様子を見ればいいのかわからない

 

これも本人の状態を見ながら…
と言いたいところですが

 

やっぱりそれではわからないので
いくつかNGな判断とOKな判断を
お伝えしたいと思います。

 

NGな判断

 

①通院が終了するまで

②内服が終了するまで

③1か月くらい経つまで

④本人が大丈夫だと言うまで

 

▷通院や内服しているうちは病気なんだから
それが目安じゃないの?

 

という方、思いのほかいらっしゃいます。

 

私は通院や内服はしていても
それによりコントロールができていれば
全てが終了するまで様子を見るのは
ナンセンスです

 

というのも
高血圧や脂質異常症の人たちだって
薬を飲みながら力を発揮されていますよね

 

メンタル不調だからと言って例外ではありません。
薬でコントロールしながら
力を発揮できるのであれば
それは素晴らしいセルフケアだと思います

 

▷1か月くらい経つまで…

 

上司が勝手に決めた期間まで
様子を見ればいいなんて言うのは
ちょっと無理がありますよね

 

やはり様子を見るというのは本人ありきです

 

▷そして一番多いのが
「本人が大丈夫と言うまで」というもの

 

マネジメントを放棄し
本人任せにしてしまっています

 

メンタル不調になる方は
基本、真面目な方が多いのです

 

まわりに迷惑をこれ以上かけられない
まわりはバリバリ仕事しているのに申し訳ない

 

と思っているんです

 

そんな時に
「もうお前、大丈夫だよな!」
という確認の仕方をされたら
うなずいてしまうと思います。

 

本人の言葉だけに頼るのは危険です。
また言葉選びも気を付けなければなりません。

 

OKな判断

 

1)就業規制がある場合はそれにのっとること

2)就業規制がなない場合、産業医・保健師に意見をきく

3)面談時、体調の改善の報告があった場合

(睡眠状況・思考・頭痛・嘔気・倦怠感など)

 

会社に医療職がいる場合は
相談することをお勧めします

 

そうでない場合はやはり本人の体調を確認しながら
仕事量を調節していく必要がありますが、
思い込みではなく本人に確実に聴取
判断していくことが大切です。

 

ポイントは休職時はこうだったが
今は改善し、こういう状態になっている
という比較ができることです

 

自分のせいで再びメンタル不調になられるのがイヤだ

 

なぜこのような思いに至るのか?
それは上司の方が自信をもって
復職者に対応していないからです

 

メンタル不調者対応に慣れ
その対応も完璧な上司なんてまずいません

 

どうしたらよいかわからず
模索しているから不安になるのです

 

会社に医療職がいる場合は相談しましょう
どんな内容でも対応してくれます

 

いない場合は一人で悩まず
誰かに相談して、一人で抱え込まないようにしましょう

 

部署内の不公平感・モチベーションの低下が心配

 

上司は休職者以外の
マネジメントもしなければなりません

 

単に復職者の対応だけではなく
部署全体のことを考えている
素晴らしい質問だと思います

 

本来なら、復職者が自分の状態を
周囲に伝えてくれればいいのですが
なかなか心理的に難しい方が多いのが現実です

 

(ここができるようになることが大切であり
タフメンタル相談で取り扱っています)

 

上司がそれに対しできることは
他の部署の社員にこっそり感謝を伝えること

 

「仕事が多くてごめんね。よく頑張ってるのは伝わってるよ。」
「いつも○○さんのこと、気にかけてくれてありがとう。」
「仕事どう?しんどくない?大丈夫?」

 

こんな些細な声掛けでいいんです。

 

大丈夫?って聞いて、大丈夫じゃない!
という人は少ないと思いますが
それでも心配している姿勢を示すことが大切です

 

ただ注意したいのは
復職者の病名・病態を勝手に伝えてしまうこと

 

たとえば
「○○さんはうつで休職してたから大目に見てね。」
という感じです

 

これは個人情報の漏洩になりますので
ご注意ください

 

部署のほかのメンバーは
評価されている・頑張りが伝わっていると
感じることができれば
復職者を厄介者扱いしたり
モチベーションが下がることはありません

 

おわりに

 

いかがでしたか?
上司の方もいろいろと悩んだり戸惑ったりしています。

 

本にはいろいろとセオリーが書かれていますが
精神論だったり、社風、仕事の性質に合わないこともあります
時には苦悩する上司を非難するようなものすらあります

 

しかし上司の方は、昭和気質でなかなか理解しがたい現状を必死でどうにかしようと努力しています。
上司の方は、一人で抱え込まず医療職や人事など、状況がわかっている人に相談しましょう。
そうでなければ、上司の方までメンタル不調になってしまいます。

 

復職者も、上司なんだから対応して当然と思わず
自分のことを考えてくれていることに感謝できる余裕ができるといいですね。
もしかしたら、そう考えられるようになった時
復職者が本当の復職を達成できた時なのかもしれませんね。

 

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