メンタル不調はむちゃくちゃもったいない!

なぜ、メンタル不調を予防する必要があるのでしょうか?

 

それはもちろん、「社員の幸せ」ということもあります。

しかし、企業がこぞって
メンタルヘルスに取り組む理由は
それだけではありません

 

なぜなら、メンタル不調者が発生すると
ものすごい損失だからです

 

今回はその損失についてお伝えしていきます

 

メンタル不調者による損失の種類

 

1) 直接費用

医療費(保険医療・措置入院費用・医療観察費用)
社会サービス費用(自立支援法関連サービス費用)

 

2) 間接費用

罹患費用(absenteeism/休業による損失・presenteeism/生産性の低下による損失・非就業費用)
死亡費用(死亡による損失)

 

簡単に言えば1)直接支払いが発生する費用と
2)本来得られるはずの収益が得られない費用
ということです

 

うつ病と不安障害の直接費用と間接費用の比較

 

実際支払うことによる損失(直接費用)と
本来得られるはずの収益が得られない損失(間接費用)
を比較してみます

直接費用間接費用単位:十億円

※「精神疾患の社会的コストの推計」より

図ではわかりにくいですが

 

うつ病の損失
トータル:3兆900億円
直接費用:2090億円
間接費用:2兆881億円

 

不安障害の損失
トータル:2兆3931億円
直接費用:500億円
間接費用:2兆3431億円

 

ということです

 

うつ病も不安障害も
圧倒的に間接費用つまり
本来得られるはずの収益が得られない費用
が多くなっています

 

受診率

 

うつ病・不安障害を診断を受け、治療を受けている人の割合。

受診率

 

実際にはたったこれだけの人しか治療を受けていません
しかも、未受診で診断を受けていない人は含まれていないため
実際にはさらに受診率は低いと考えられます

 

間接費用内訳

 

間接費用内訳単位十億円

 

※「精神疾患の社会的コストの推計」より

うつ病も不安障害も休業・生産性の低下による損失が
一番多くなっております

 

つまり会社のメンタル不調による損益が
うつ病・不安障害における最大の課題であると言えます

 

ではどうしたらよいか?

 

「精神疾患の社会的コストの推計」では
直接費用が増加するが
治療へのアクセスを増やすことが
間接費用削減につながると述べています

 

同時に現状、主流である薬物療法に加え
心理社会的介入(メンタルトレーニングなど)を
推進していく必要がある可能性を示しています

 

休業者がでるとどれだけ損失があるの?

 

今までは国全体の研究結果について述べてきました

 

きっとものすご~い損失なんだろうな…
ということはおわかりいただけたと思います

 

でも正直なところ、
金額があまりにも壮大すぎて
実感がわきにくいかもしれません

 

公的な研究ではありませんが
こんなデータがありました

 

年収500万円の人が1年間休業した場合
その年収の3倍
1500万円の損失が出る

 

というものです

 

ちょっと実感がわいてきました?

 

だからメンタル不調予防は大切

 

このようにメンタル不調者が発生することで
社会的損失も企業の損失も
計り知れないことがおわりいただけたと思います。

 

メンタル不調を予防するためには
最低限必要なことは

 

上司のマネジメント
メンタル不調者自身のセルフケア
職場環境の改善

 

が必須だと思います。
(もちろん他にも必要なことはありますが…)

 

まとめ

 

うつ病・不安障害において直接費用に比べ間接費用による損失が断然大きい
受診率を上げ、早期介入・早期対応することで間接費用による損失の削減を図る
薬物療法に加え、さらなる心理社会的介入が必要となるだろう
企業としては損失を抑えるために、早期介入・早期対応に加え、予防への努力が必要である

 

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